どこに行ったら逢えるのかな?

死別 彼との思い出日記
ジェットコースターのような時間を共有し、最期は。。。

この頃、いろんなことが狂った。

外泊の1ヶ月前。


リハビリの先生から、驚くことを聞いてきたヒデちゃん。

私が面会に行くと、

「リハビリの先生に、もう退院許可は出てるけど、身元引受人が準備が出来てないので、まだ待って欲しいって。」言われたって。

わたし、「ん???何の話?」

ヒデちゃんも、何の事だか、わからなかったんだよね。


だってさ、日常生活出来そうなくらい、体は回復してたし、そろそろ退院が近いかもね〜って2人で話してた。

でも、病院からは何も言ってくれないし、いつなんだろうね〜って。。。

まさか、本人のいないとこで、あの社長と病院側でそんな話になってるとは知らなかったよね。


これを聞く前日か前々日に、あの社長がヒデちゃんのとこに来た。

で、あの社長、「ヒデの部屋、空けなきゃならないだ。次、入る人がいるから。近いうちに部屋空けるから。」

ヒデちゃん、「俺、どこに行くのさ?」って聞いたら、

「部屋探すから、そっちに荷物移す」って言ったらしい。


でも、後々、聞いた話によると、ヒデちゃんが住んでた部屋、元々NPOの借り上げ住宅。

それを、あの社長が社宅として、ヒデちゃんに住まわせていた。

NPOのほうから、家賃を払わない社長に、明渡しを請求。

で、その期限が、5月末。


慌てて、ヒデちゃんの部屋の片付けをしたらしい。


これを最後に、社長と連絡がつかなくなった。

ヒデちゃんが電話をしようが、病院が連絡しようが、親友くんが連絡しようが、私が連絡をしようが、

連絡がつかず、社長の家にも会社にも行って見たけど、不在。


ここから、いろんな事が狂った。

ヒデちゃんの荷物は?

ヒデちゃんの身元引受人は?


身元引受人がいないと、退院が決まらない。

で、あの社長の会社に行く前にお世話になった会社の人に連絡して来てもらって、状況説明。

身元引受人を快く引き受けてくれて、退院後の住まいを自立支援の一室を用意してくれるって。

話はトントン進んでいった。

退院の日も決まり、部屋も決まり、で、ヒデちゃんの荷物はどこ?

それを探すための外泊だった。


外泊初日は、会社に行って荷物を探したけど、無かったって。。。

他の場所に倉庫もあるけど、鍵がないから、入れないって。。。

どこにあるんだろう…って。。。

でも、あの社長ならなぁ〜、家電は売っちゃってないだろうな〜って言ってた。


オシャレな衣装持ちのヒデちゃんの洋服はどこ?

細々と結構荷物はあるはずなのに、どこにあるんだろう?

他人には、何の思入れもないだろうけど、本人にしたら、紙切れ1枚大切なものかもしれないのに、

なぜ、こんなことになるんだろう。。。



この時、荷物が見つかっていれば………

あの社長が、身元引受人のままだったら………

親友くんが、この札幌にいてくれたら………

せめて、親友くんが、ヒデちゃんの電話に出てくれてたら………



ヒデちゃんには、いろんな不運が重なった。

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