ドライブ行きたいなぁ〜
去年の今頃、あちこち行ったなぁ〜。
彼チョイスで!
テレビで、あそこの花が満開とか、イベントやってるとか、あそこのお店の何が美味しそうとか言って、
夜な夜な、満月を見に行こうとか、深夜営業のスーパーに行ったりとか、
あちこちの夜景スポットに行ったり、
夜景の綺麗な公園に行って、公園内を手を繋いでお散歩したり、
車の中は、密室空間で、横並びで、音楽を聴きながら、いろんな話をしたなぁ〜。。。
夢なんだか妄想なんだか、多分、きっと、人が聞いたら呆れるようなことを言って、笑ってたなぁ。
小さな小さな幸せ、、、楽しかった。
この頃、年下の彼だけど、見た目はヤンチャで強気な彼。。男の人だった。
闘病生活の間に、日に日に、私は我が子のような感覚?感情?
母のような気持ちになっていった。
私が守らなきゃ!支えなきゃ!
ICUからCCUに移ってからは、食事が始まったけど、一人では食べられず、介助が必要。
離乳食のような、全てペースト状の食事。
喉に管が入ってるので、嚥下も難しい。
自分でスプーンを持つが、思うように食べれないのか、心ここにあらずで、手が止まる。
私は、面会時間の夕食だけ介助して、食後の歯磨きして、軽くマッサージをして帰る日々。
私の名前は知ってたけど、関係性は思い出せてないと思う。
(この頃、お見舞いに来る人の名前も分かってたけど、関係性が微妙だった)
彼の記憶が、日によって違う。。
毎日、違う引き出しが開くようで、、、
面会に行くと、必ず、「ここはどこか知ってる?」って聞くと、毎回違う。
「年齢は?」って聞くと、17歳の日もあるし、27、30歳の日もある。
脳の損傷が激しかった上に、眠ってた期間も長かったので、記憶が合致するまでに時間はかかる。
この頃、彼の頭の中は、少々幼児性が出ていたので、私のことを母のように認識したのかも…
記憶の混濁がある中で、目を開けた時に、最初の見た人が私だったのでは?
まるで、醜いアヒルの子のよう。。。
私には、すごく甘えていたので、私も母になってしまった。。。
彼が元に戻るなら、どんなこともやってあげたかったし、何でも出来た。
でも、「頭が痛い」って言う彼を見てるのはツラかった。
頭蓋骨が半分しかない状態なので、頭を守るものがない。
ふにゃふにゃ…脳味噌に髄液に皮膚なので、ぽちゃぽちゃ。。。
横向きで寝ることも出来ないし、髄液が動くので、頭を動かすのも大変そうだった。
いつも、痛み止めのロキソニンを飲んでいたけど、キレると痛がっていた。
変わってあげたかった。。。。
彼は、本当によく頑張ってた。。。
私の愛しい愛しいヒデちゃんは、神様に助けられた奇跡の人!!
って、ずーっと信じてたのに。。。
まさか、死神がいたとは。。。
死神よ!
これ以上、この世から誰も連れてかないで!
私を連れて行きなさい!
喜んで、行ってあげる!
生きるも地獄なら、死神に命を差し出したい!