どこに行ったら逢えるのかな?

死別 彼との思い出日記
ジェットコースターのような時間を共有し、最期は。。。

桜ちゃん。

気持ちの整理って、どうやってするの?

「元気出して!」

って言われるけど、何をどうしたらいいのやら?

でも、日常の行動は、ちゃんと出来てる。

心に蓋してるのに、こじ開けようとする人がいる…

気持ちは、真っ二つに張り裂けそうになるのに、我慢して飲み込む。


1人にしてほしい自分と、1人にしないでって自分。

寂しくて、辛くて、でも、誰にも言えない…心配かけられない…


どうやって乗り越えたらいいのかな?


彼の本当の言葉が聞きたい。

私は愛されてた?愛してくれてた?

今日は、自信がない…私の勘違いかも…

もっと他に…誰か…好きな人がいたのかも…心の中に誰か…

声が聞こえないから、マイナスな妄想ばかりしちゃう。


いっそのこと、大っ嫌いって言われた方が楽になる。

言いに来てよ!



って、言いながら、ふと、思い出した。

彼と寝るときは、いつも腕枕をしてくれてた。

細いのに、筋肉質な、ムキムキの腕。

一晩中、腕枕をしてくれて、寝るまで背中を優しくトントンしてくれた。。。

夜中、私が起き上がろうとすると、彼も目を覚まし、肩を掴んで起き上がれないようにする。

何度か、夜中にこっそり帰ったことがあるので、帰らないようにと…って、熟睡してない彼。

朝起きた時に、一人だと寂しいと…どんだけ寂しがり屋!って何度も言って笑ったなぁ。


本当に彼は、寂しん坊…あの世で大丈夫かなぁ…

友達に逢えたかなぁ〜


今年の3月に彼の友達(桜ちゃん)が亡くなった。

自宅マンションの階段下で倒れてるのを、他の入居者が発見し、救急車を呼んだとのこと。

三日三晩、危篤状況が続き、ご両親と婚約者の見守る中、息を引き取った。

頭蓋骨陥没、硬膜化血腫。(彼と同じ病状)

桜ちゃんは、事故後すぐには発見されず、寒い中倒れてたようだ。

発見が早ければと悔やまれる。


会社の接待があり、飲んで帰ってきて、階段を踏み外したのか…死神が待ち受けてたのか…

接待なので、深酒もしてないし、酔ってもいなかったと、同僚の話。


桜ちゃんは、偶然にも、彼と私が出会う前に、仕事で知り合っていた。

桜ちゃんは、手先の器用な要領のいい人。よく働く人。子供のような笑顔がカワイイ人。

今年、彼女と結婚するって話を聞いていた。

ご両家の挨拶も済んだと…

人の話によると、「彼女の事が好きで好きで、幸せいっぱい!」って、言ってたらしい。

なんて、微笑ましいんだろうと…周りにいる人まで、幸せになるようなことを言っちゃう桜ちゃん。


彼のとこにもお見舞いに来てくれてたらしい。(彼がICUにいる時なので、彼は覚えてない。)

彼の頭や顔が、尋常じゃないくらい腫れてる時を見てるはずだし、事故の状況も知ってるはずなのに、

桜ちゃんの事故も、全く同じ状況。

違いは、彼は同僚がいたから、すぐ救急車を呼んでもらえた。

桜ちゃんは、発見が遅かった。


何て、神様は意地悪なのかと…

桜ちゃんの婚約者は、葬儀の席で、泣いて泣いて周りの人が見てられないくらい憔悴しきってたらしい。

そりゃそうだ!

愛する彼が、これから夫となる人が、この世からいなくなったのに落ち着いていられるか!

だって、知らせを受けるまでは、女性ならみんな、この時は幸せの絶頂だもん。

結婚式のことや、新居や、これからの幸せな未来を思い描いて、1番幸せで、キラキラしてる時。

天国から地獄。


死別って、経験した人にしかわからないんだよ…

私も、今、辛いけど、桜ちゃんの婚約者は、もっと辛いと思う。


私は、彼の7ヶ月間の闘病生活に係われただけで、今は良かったと思う。

彼のご家族、ご親族が一度も病院に来ない事実を知った時に、私が出来ることは全てやろう。

ここから私は、彼女じゃなく、母親になったのかも…

退院後に障害が残ってても、生きていけるようにと…強い心を持って欲しかった。

9歳年上の私が出来ることは、彼が生きていけるように、親のように守ってあげたかった。


今、寂しくて寂しくて…私が1人じゃ生きていけないのかも…。

彼の事を子供扱いして、親になった気分で、、、

結局、私が子供だったのかも…………

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