彼の親友君2
突然、私に黙って⭐️になった彼に、優しい罰を!
彼の1番嫌がってたこと……………親友君と、飲みに行っちゃいました。
と、言っても親友君と彼が行ってた居酒屋さん。
彼は会社の後輩君たちとも、よく行ってたお店。
そして、平成27年11月30日22時過ぎ、
彼はこの居酒屋さんで飲んだ帰りに、同僚と階段から落ちて、頭蓋骨陥没骨折。
そして、平成28年6月25日、7月4日の退院を前に外泊初日。
身元引受人の団体のスタッフさん達とこの居酒屋さんへ。(彼の生前最後の居酒屋さん)
彼は飲んだら、食べない。
お酒は好きだけど、家では飲まない………。
お酒は、誰かと繋ぐもの。
この時も、大好きなスタッフさんと飲んでて、超楽かったと…。
目の前にスタッフさんがいるからと、「最後の1杯!」と何度も言いながら、楽しく飲んでたらしい。
このスタッフさんたちが後日、他のスタッフさんに、飲ませなきゃよかったと……後悔と反省の日々らしい。
退院目前だから、もう飲んでもいい体、多少のお酒は飲ませてあげようと……
このスタッフさん達の優しさ。。。
私でも、同じことをしたと思う。
今まで辛いことがいっぱいあったから、少しはいいよねって!
このスタッフさんたちに、20:30頃、団体で用意していただいた部屋まで送ってもらって、
私に電話をしてきて、30分くらい今日の報告をしてくれた。
楽しい時間を、楽しいスタッフさんたちと過ごせて嬉しかったと。
この時は、ちょっと酔ってるようだったけど、楽しかったんだろうなぁ〜って程度。
それより何より、
彼「ここは寂しいよ〜、テレビと冷蔵庫と布団しかないんだよ〜」って
私「当たり前じゃん!仮住まいみたいなもんだよ。自分の荷物がないから、そう思うんだよ!」
「薬飲んだなら、寝ちゃいなよ!早く寝ちゃいなさい。」
彼「う〜ん、親友君と友達に電話してみるよ!」って、
私「じゃ〜ね〜、また明日ね〜おやすみ。」って、終話。
次に彼から電話が来たのが、23:40分ころ。
かなり酔った声。
酔ってることに怒り、どこで飲んだかも聞かず、団体に迷惑をかけないようにと、文句を言った。
彼「ここは寂しいよ。怖いよ〜。ちょっと来てよ。」
私の心の声 (酔うといつも、わがまま。一人はキライって始まるなぁ。)
彼「どこどこ〇〇の4階の奥の部屋だから、早く来て〜ちょっと来て〜寂しいんだって…寂しいんだって〜」
私「無理だって!そこは、団体の用意してくれた部屋だから行けないよ!」
事故前は、飲んだ帰りに電話をしてきて、「一緒に帰って寝よう。」が、毎回。
(私は妹と二人暮らしだから、うちには泊まりに来ない。)
私「私は寝てるよ!帰って一人で寝なさい!」って言って怒っても懲りない。
彼「家の前で待ってるから、早く降りてきて。待ってるから。」って。
彼は、降りてくまで、鼻歌を歌いながら、ずーっと待ってる。
いつも、根負けして、夜な夜な、プンプン怒りながら降りてくと、
「ただいま〜〜〜帰って一緒に寝よう」って、ニコニコ顔。
この顔見たら、また許しちゃうんだよね。
ここまで余談。。。
この内容の押し問答が、しばらく1時間近く続き、
私「マジで無理だよ。何言っても、そこには行けないよ!早く寝なさい。寝ちゃいなさい。おやすみ〜!」
って、一方的に電話を切っちゃった。
これが彼との最期の会話。本当の最期になっちゃった。。。
彼の「寂しい」の声を、聞いてあげなかった。。。
私が聞き逃した。。。一人で寂しかっただろうなぁ〜。。。
あの声が、頭に…耳に……離れない。。。
人一倍寂しがり屋なのに、、、
7ヶ月の入院生活では、24時間人が動いてるので、音も光も、人の声、息づかいも、どこかで聞こえてたはず。
急に静かな一人の空間、身につけてるもの以外、自分の私物が一切無い。
後になって、彼の寂しさが身に染みてわかるけど、この時は、、、わからなかったよ。
この電話のあと、すぐなのか、朝方なのか、、、室内で倒れて息を引き取ったのが午前中。
解剖の結果は午前中だけど、、、
どこで頭を打ったのか、、
後頭部に横に亀裂が入ってると、それによる硬膜化血腫が原因。(人工骨は弱い)
今日、彼の最期を書くつもりはなかったけど、親友君に話した時に、誰かにちゃんと事実を伝えたかったんだと。
私はずーっと、彼を見捨てた…放った…彼の声を聞かなかった私が悪いと…
現実 罪は軽くなってない。
親友君に話せたことで、事実を知ってほしかっただけ。
私を責めて欲しいのかも…
親友君の話は、今日はやめとく。
このお盆は、彼の49日、親友君の帰省で、私の蓋があちこちで少しずつ開いて、収拾がつかない。
書き始めは親友君の話のつもりが、彼の最期を書くことに、、、
自分で、また、蓋を開けてしまった、、、