あの人…あの人さえ……4
あの社長、未だに、消息不明だって。。
どこにいるんだろうね。。。
事故後、ヒデちゃんの親が来てくれず、社長が身元保証人になってくれて、いろんな手続きしてくれて、
社長がいてくれて良かった!って、心の底から思ってたよ。
社長が事故のこと連絡くれなかったら、私は何もわからなかったし、その後のことも…知らなかったかも。
私は、社長とはお金のことで揉めてから疎遠になってたけど、感謝してた。
社長が、ヒデちゃんの病院に行く時も、時間が合う限り、送迎してたし、
スタッフさんがいなくて、仕事が回らない時は、私が出来る仕事は手伝ってた。
年が開けて、2日の日の午後、ヒデちゃんの病室で足のマッサージをしてる時に、社長とスタッフさんと、
ヒデちゃんの親友くんの3人が来た。
親友君と私は、ヒデちゃんの事故後すぐ、ICUで会ってる。この時が初対面。
「彼女さんですよね?」って聞かれて、しどろもどろの私。。。「あっ…はい…まぁ…」みたいな。。。
その時に、少し話をして電話番号交換をした。
その後、電話では、ヒデちゃんの容態を知らせたり、親友君から容態の問合せだったりで、話はしてた。
病院で会ったのは2度目だけど、社長たちの前では、簡単な初対面の挨拶。
私の嘘は、うまくないので、すぐ退散。
2日は、まだ誰も来ないと思って、安心してたんだけど、甘かった。
社長は、この後ぐらいから、ヒデちゃんのとこには週2回くらい。。
それから、週1回になり、2月になると、病院から呼び出しがくると行くって状況。
その後、病院からの電話にも出ず、返信もしなかったらしい。
私は、毎日のようにヒデちゃんに会いに行ってるので、看護師さんに社長のことを聞かれたり、
仲良くなった看護師さんに、ヒデちゃんの現状と今後のことを聞いたりしてた。
キーパーソンは社長である以上、私には話せない内容がたくさんあると思うけど、
社長と連絡が取れない病院は、大変だと思う。
1番の問題は、ヒデちゃんの入院費を払ってないってこと。
寝たきりのヒデちゃんに、払える訳もなく、意識が朦朧としてるし、記憶がはっきりしてない時に、
すぐ支払ってと病院は言ってない。
退院までに支払えばいいとは言ってた。
でも、身元保証人の社長がお金の管理をしてることを、病院側は知ってるので、社長に請求書を渡したかったみたい。
社長のだらしないところが、こう言うとこ。
思い出しても腹が立つ!
私は、お金にだらしない人が大嫌い!
社長に会ったら聞きたい、「ヒデちゃんのお金と荷物はどこ?」