どこに行ったら逢えるのかな?

死別 彼との思い出日記
ジェットコースターのような時間を共有し、最期は。。。

日曜日………

目を背けたくなる光景がいっぱいな日曜日。


やっと、終わる。


外に出なきゃ、世間の幸せは見えないんだけど…家にいると気持ちが重くなる。。


どちらにせよ、心はいつもヒデちゃんに向かってるんだよね。

いつもヒデちゃん探してる…

いつもヒデちゃんとの想い出が浮かぶ…

いつもヒデちゃんからのメッセージ探してる…


よくさ、「普通が1番!」って言ってたヒデちゃんだけど、最期の最期、「普通」じゃなかったよね。


私の介護をして、私の最期を見送ってくれるって。

これが、それが普通だと思ってたのに。。。


一緒に目覚めて、一緒にご飯作って、食べて、一緒に出掛けてってのが普通でイイ!って。


2人で、ハンバーグ作ろうって話になって、スーパー行ったよね。

この肉がイイとか、この野菜がイイとか、このスパイスいいよね〜って話ししながら、

ゆっくりスーパー回ってさ、楽しかったよね。

で、私が助手で、一緒にハンバーグ作って、食べたよね。


ヒデちゃんの食材の買い出し行ったり、

いろんなスーパー行ったり、市場行ったり、いろんなもの作ったね。

こんなささやかなことだけど、ヒデちゃんは普通でイイって、いつも笑って言ってたね。


私たちさ、本当に普通のカップルがするようなことしかしてなかった。

ただ、短期間でいっぱい色んな話してたし、いろんなとこ行ったし、色んなことしたし、

密度の濃い時間過ごしてたよね。


ヒデちゃん飲んで帰ってきた時は、必ず、電話で起こされる。

私、いっつも寝不足で、「安眠妨害で殺される!」って言って怒ってたら、

「俺んとこで寝ればいいじゃん。一緒に寝よう。」って。

どんなに酔っ払ってても、必ず、電話してきて、「一緒に寝よう。」って。

人恋しいのか…人肌恋しいのか…

一回ぎゅーって抱きしめて、パタンと寝ちゃう。。。

安心したんだろうね〜

まったく、子供なんだから!


今想えば、いろんなことが、生き急いでる感じがする。

少しでも一緒にいないと、寂しかったんだろうね。

今なら、わかる気がするよ。


だって、今は、私が淋しい。

スマホ

去年の今頃…


って、考えることをしない。

ヒデちゃんが消えちゃってから、考えるのが怖くて怖くて…

メールもLINEも見ない…見れない…怖い。


スマホの調子がよくない…

機種変しようにも、ヒデちゃんとの繋がりが消えても怖いので、だましだましの状況。


音が鳴ってるのに、画面が真っ暗とか。

音が鳴ってるのに、スライド出来ないとか。

メールやLINEの送信が出来ないとか。

写してない写真が残ってたり。

「あと40年!」って、画像が残ってたり。


誤操作なのか、スマホの不具合なのか、ヒデちゃんの仕業か…

なんだか、よくわからない。


でも、今は、このスマホが宝物!

私たちの、その時の言葉が残ってるから…間違いなく私たち、存在してた!


私、やっぱり、まだ、ヒデちゃん消えたこと認めたくない!

夢でも妄想でも、また、ヒデちゃんに逢いたい!


心の中が二分化されてるのが、自分でもよくわかる。

ヒデちゃんに話しかけながら、まるで、そこにいるような会話。

あの世に行っちゃったヒデちゃんに、そっちの生活を聞いたり、こっちの世界の話をしたり。

自分の都合のいいように、使い分けしてる。


私、今、病気になったら、精神異常だな。

この世からの脱出?

生きる気力がない。

生かされてるけど、生きる意味があるのか?って、考えるとおかしな道に入りそう。


人が楽しんでる時や週末、私の心は、ドン底…暗闇に堕ちる。

守りたかったよ。。

私の定年後の夢は、キャンピングカーで日本一周!


自営だから、定年なんてないんだけど…

きっと、老後は、病気持ちだろうから、ゆっくり時間をかけて、

その時のパートナーと一緒に回るって決めてた。


ヒデちゃんに、私の夢の話をしたら、「俺も行く!」って。

「俺は車の整備が出来るから、安心だよ!」って。

2人でそんな話をしながら、どこの、どんなキャンピングカーがいいか、

話ししてたよね…

…けど、2人で行くって想像が出来なかった。

絵として浮かんで来なかった…。



何でかな…別れちゃう…捨てられちゃう…

私の悪い妄想が渦巻いてたのかもね。

好きになればなるほど、ヒデちゃんの優しさを疑う自分がいたんだよね。

私、本当に自分に自信がない。なかった。

ヒデちゃんが事故にあって、3度目の術後の、麻酔から醒める時のヒデちゃんが、

私を見つけた時の顔を見るまで、自信がなかったんだよ。

この時、本当に嬉しかったんだよ。

私がヒデちゃん、守って行こうと思ったよ。

この時、私の中で、自信のない彼女から、母親になったのかもね。


母親ってことは、ヒデちゃんの全部を包んで守る存在。

自分の命を差し出しても、守り抜きたかった。


なのに、最期は、、、

もっと、

愛してあげたかった。

幸せにしてあげたかった。

もっと、もっと、もっと愛で包んであげたかったよ!



なのに、最期は、懺悔と後悔でいっぱいになったよ。

毎日、毎日、後悔が渦巻いてるよ。

ヒデちゃんに逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。。。



ここでだけは、ヒデちゃんとお話が出来る気がするよ。

ヒデちゃんからの返信?

ヒデちゃんからの何らかのメッセージを待ってるんだよ。