どこに行ったら逢えるのかな?

死別 彼との思い出日記
ジェットコースターのような時間を共有し、最期は。。。

大寒波で大雪の予報

ここ最近、いろんなことを忘れないように、ここに残してる。

前はね、自分の字で日記のように残そうと思ったけど、自分で文字にするのって怖い。


それに、いろいろ思い出しちゃう。


手紙もらって嬉しいって思うのは、相手の想いが文章や文字で伝わるから嬉しいんだよね。

それの、真逆!

辛いすぎるって思ってさ。。。


そして、私の記憶が薄れる前に、ちゃんと、今、全て残しておきたくてさ。

私だって、いつ何時、違う世界からお呼びがかかるかもわかんないしね。

ここ北海道の冬は、地方に行くには、勇気がいる。

猛吹雪や大雪だと、遭難の心配も事故の心配もある。

明日は旭川に行かなきゃならない。。。大寒波で大荒れの予報。

怖いけど、乗り越えなきゃならない。

ヒデちゃんが守ってくれる?

待ってる?って言ってるかな?


私が違う世界に行く時に、ヒデちゃんのことを想ってる証明になるかな?(通行手形になればなぁ。)

そしたら、そっちで少しでも会わせてもらえるかな?

あたしは、地獄行き決定だから、無理かなぁ〜

逢えるかどうかわかんないけどね。


今、ヒデちゃんの肉体はなくても、私の記憶は、ヒデちゃんとのこと、まだまだ鮮明だよ。

でも、この先、不安要素がたっぷりなんだよね。。。

心に蓋ばっかりしてるとさ、想いが溢れてきちゃうし、飲み込めば飲み込むほど、涙が出てくるしさ。

そうすると、私の頭の中で、自分の都合のいいように変換されちゃう気がしてさ。


今は、まだ、グダグダ後悔と反省の連続。

たまぁに、ヒデちゃんいないことに怒ってるけどね…ごめん。。。

なかなか前を向いて進めない。

だから、いつか、少しずつ読み返して、ちゃんと向き合えるように、今は残しておきたくてさ。



でも、向き合える日が来るのだろうか?

私が消える時なのかな?


逢いたいなぁ。。。


温もり感じたいよ。。。


ヒデちゃんは?

この頃、いろんなことが狂った。

外泊の1ヶ月前。


リハビリの先生から、驚くことを聞いてきたヒデちゃん。

私が面会に行くと、

「リハビリの先生に、もう退院許可は出てるけど、身元引受人が準備が出来てないので、まだ待って欲しいって。」言われたって。

わたし、「ん???何の話?」

ヒデちゃんも、何の事だか、わからなかったんだよね。


だってさ、日常生活出来そうなくらい、体は回復してたし、そろそろ退院が近いかもね〜って2人で話してた。

でも、病院からは何も言ってくれないし、いつなんだろうね〜って。。。

まさか、本人のいないとこで、あの社長と病院側でそんな話になってるとは知らなかったよね。


これを聞く前日か前々日に、あの社長がヒデちゃんのとこに来た。

で、あの社長、「ヒデの部屋、空けなきゃならないだ。次、入る人がいるから。近いうちに部屋空けるから。」

ヒデちゃん、「俺、どこに行くのさ?」って聞いたら、

「部屋探すから、そっちに荷物移す」って言ったらしい。


でも、後々、聞いた話によると、ヒデちゃんが住んでた部屋、元々NPOの借り上げ住宅。

それを、あの社長が社宅として、ヒデちゃんに住まわせていた。

NPOのほうから、家賃を払わない社長に、明渡しを請求。

で、その期限が、5月末。


慌てて、ヒデちゃんの部屋の片付けをしたらしい。


これを最後に、社長と連絡がつかなくなった。

ヒデちゃんが電話をしようが、病院が連絡しようが、親友くんが連絡しようが、私が連絡をしようが、

連絡がつかず、社長の家にも会社にも行って見たけど、不在。


ここから、いろんな事が狂った。

ヒデちゃんの荷物は?

ヒデちゃんの身元引受人は?


身元引受人がいないと、退院が決まらない。

で、あの社長の会社に行く前にお世話になった会社の人に連絡して来てもらって、状況説明。

身元引受人を快く引き受けてくれて、退院後の住まいを自立支援の一室を用意してくれるって。

話はトントン進んでいった。

退院の日も決まり、部屋も決まり、で、ヒデちゃんの荷物はどこ?

それを探すための外泊だった。


外泊初日は、会社に行って荷物を探したけど、無かったって。。。

他の場所に倉庫もあるけど、鍵がないから、入れないって。。。

どこにあるんだろう…って。。。

でも、あの社長ならなぁ〜、家電は売っちゃってないだろうな〜って言ってた。


オシャレな衣装持ちのヒデちゃんの洋服はどこ?

細々と結構荷物はあるはずなのに、どこにあるんだろう?

他人には、何の思入れもないだろうけど、本人にしたら、紙切れ1枚大切なものかもしれないのに、

なぜ、こんなことになるんだろう。。。



この時、荷物が見つかっていれば………

あの社長が、身元引受人のままだったら………

親友くんが、この札幌にいてくれたら………

せめて、親友くんが、ヒデちゃんの電話に出てくれてたら………



ヒデちゃんには、いろんな不運が重なった。

最高に重い罪。。罰。。

あの日、あの時、


ヒデちゃんの消えちゃう同時刻、私は知ってる。

ヒデちゃんからのお知らせがあった。


車の運転中、道路の脇に、白い仔猫が背中を見せて横たわっていた。

札幌の街中で…街中なのに…日曜日の朝なのに…

この時、私の頭の中に、「ヒデちゃんに何かあった!」って思った。


予感?


でもね、まさか、まさか、外泊中にこんなことになるとは、思ってなかった。


いつもは、病院から朝電話がくるのに、この日は外泊中なのに、かかって来なかった。

おかしいと思いつつ、寝坊?それとも、外泊先の人達と朝ご飯かな?

と、勝手に想像して、仕事に行った。


それからまもなく、白い仔猫ちゃんを見た。

もしかしたら、その時、猫ちゃんはまだ生きてたかもしれない。

ヒデちゃんの必死の叫びだったのかも…

私が仔猫ちゃんを助けてあげてたら、そうしたら、ヒデちゃんも生きてたかもしれない。

私が、見て見ぬフリをしたから、仔猫ちゃんもヒデちゃんも還らぬ人になった。。。


神様は、私を試したんだと思う。


私が神様を怒らせたんだ。

その罰が、大好きなヒデちゃんを私から奪うことだったんだ。

私にとっては最高に重い罰。


でも、ヒデちゃんにとったら、いい迷惑だよね。。。

「なんで、俺なんだよ!」って、怒ってるだろうね。

私のような悪人は、神様も必要ないのだろう。。。


私は、上っ面だけの偽善者なのだから。。

ヒデちゃんは、私の犠牲者なんだね…きっと。



いろんな、あり得ないことが、重なった…

全部、ヒデちゃんの身に起こってしまった。


そして、私は、今、生きてる。

偽善者のフリをした、極悪人なのに。



ごめんね。