ICU 2
ICUに朝晩通って、彼の目が開いてる時がなかった。
いつも、薬で眠らされてる状態。。
目覚めると、体も脳も動いてしまうので、眠らされていた。
彼の頭蓋骨は、半分無い状態。(残せる状態ではなかったらしい。)
会社の同僚と飲んでいた、帰りの事故。
二人で階段から落ち、彼が下になったらしい。
彼は、細マッチョ。
同僚と言っても、定年を迎えて第2の人生を歩み始めた、体格のいい人。
お酒の入ってない状態なら、彼なら逃れられただろう。
でも、双方、かなり飲んでたらしい。
(彼は、この事故を覚えてなかった。その前日も覚えていない)
ICUで変化が表れて来たのは、2週間が過ぎた頃。
少しずつだけど、頭や顔の腫れが引き始めた。
目が開いてる時もあるらしいけど、私の面会時間じゃないんだよね〜
会社の人が行った時は、少し会話できたらしい(名前がわかったけど、その後は、支離滅裂だったと。)
ここまで来て、やっと、生きてるんだと、確かな実感。
3週間が過ぎた頃、ICUからCCUへお引越し。
凄いことがおきた!
目が開いた! 私の事を認識してくれた!
嬉しかった!!!
もう、大丈夫だ!って、勝手に思ってた……
でも、ここからが闘病生活の始まり。
生きていてさえくれれば、何でも乗り越えられるって……
そう、生きていれば!
2人なら、乗り越えられる!
今となっては、一人ぼっち。。。
(でも、私の中で亡くなったとは思えず、電話が鳴るような…帰ってくるような…ウチの前にいるような…)
49日までは、側にいてもらおう。