憎い。 死神が憎い!
雨降り…1日中グズグズなお天気の札幌。
寒い。。。
1年前の今日、ヒデちゃんはいた。
朝、おはようの電話をくれ、
9時頃、私が実家へ行く前、気をつけてねって電話をくれた。
夜は9時前に、外泊中だけスマホを借りたって電話をくれた。
外泊してからの1日を報告してくれた。
元々の会社の人と、居酒屋さんで飲んで、帰ってきたとこって。。
元々の会社が、ヒデちゃんの為に、ワンルームの部屋を用意してくれた。
ヒデちゃんは、「何にもなくて、寂しい部屋だ」って。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、レンジ、布団…生活必需品は揃ってるって。
「自分の私物がないから、寂しいのは当たり前だよ。ホテルだと思ってさ。3日間だけだよ。」って私。
寂しい、寂しいって。
親友君や後輩君やお友達に電話しても、誰も出ないから、もっと寂しいって。。
きっと、知らない番号だからだよ。って私。
この部屋は寂しい。だから来て。って。。。
病院にいると、人の動き?気配があったけど、そこは1人だからだと思ってた。
でもさ、この時、きっとこの部屋には悪魔が潜んでたんだね。
ヒデちゃん、一生懸命、救いを求めてたんだよね…
なのに、私、「早く寝ちゃいなさい。寝るんだよ〜。また明日ね。」って。。。
この電話のあと、ヒデちゃん、いつも行くスナックに向かった。
今、よーく考えると、静かすぎて眠れないのもよくわかる。
ただでさえ不安なのに、知らない場所で、1人でいることは、余計不安になるよね。
雨上がりの道を、1人でスナックに向かって歩いてく途中、転んだのかも…
お店に着いてから、ママさんに、「外泊中なんだから、帰りなさい。」って言われたらしい。
で、薄い水割りを飲んだか飲んでないのか…その矢先、トイレで倒れてたらしい。
なぜか、お店から元々の会社の人に連絡が行き、ヒデちゃんを迎えに行ったらしい。
周りの人は、病み上がりだから飲み過ぎたんだと…
で、寂しい部屋にヒデちゃんを送ってきてくれたと。
0時前に、ヒデちゃんからの電話、飲んできたって報告。
1年前の今日、この時間、ヒデちゃんと電話で話してたんだよ。
またまた、寂しい部屋って、何度もなんども言ってた。
きっと、この部屋に、死神が居座ってたんだね。
憎い…死神が憎い。。