生き急いでたのかな?
彼との写真が1枚もない。
その前に、彼の写真もない。
私たち、思い出は、頭の中の記憶だけ。
記憶が薄れていくと、彼の顔が違う人になりそうで怖い。
でも、葬儀が終わって1週間後、意外なとこから写真が送られてきた。
彼の元同僚の人から、PCに保存してあったといって4枚送ってもらった。
亡くなる4年前の、若い彼。
でも、私の知ってる笑顔とは、違う。。
怖い顔もあった。
こんな怖い顔を知らない。。。
やっぱり、私の記憶を鮮明に残しておきたい。
写真を見れば見るほど、彼の顔は写真の顔になってしまいそう。。。
私に見せてくれた顔が、本当の顔だと、心から思う。信じている。
心の中には、いろいろな葛藤があっただろうけど、私に対しては正直になろうとしてたと思う。
最後の最後の1枚の扉は開いてはくれなかったけど。。。
「産んでくれた母に、逢いたい」と、親友君と飲んでる時に、1度だけ泣いたことを聞いた。(お盆に親友君と飲んだ時に聞いた)
私には、「母から電話がきて、1度話したから、もういい。」と。。。
再婚後のご家庭があって、義兄弟がいてってことは話してくれた。
彼の心の中はわからないけど、本心は逢いたかったんだろうなぁ。
ただ、気使いしーの彼だから、産みの母に、、、既に家族がいる母の負担と思ったのか?
シャイなのか、男前なのか、、、
でも、会わせてあげたかったなぁ〜二人っきりで。
これを聞いた時、守ってあげたい!って本当に思ったんだけど…
今、気がつくと、精神的に守られてたのは、私なんだなぁ。。。と、思う。
彼も私も、甘えん坊だし、寂しん坊だし、自分を表現するのが下手。
相手のことを思いやる気持ちが強いから、なかなか、言えないことも多かった。
でも、気持ちは通じてたと思う。(勘違いかな?)
お付き合いは短いけど、すごくたくさん色んな話をしたと思う。
楽しい話から、嫌な話、昔話…密度の濃い時間だった。。。
入院中も、すごーくいっぱい話してた。
「俺を知って!俺をわかって!俺を愛して!」って言ってるようだった。
そんなに急がなくても、
これからゆっくりヒデちゃんを色々知って、
ヒデちゃんをもっと理解して、
もっと、もっと深くヒデちゃんを愛してくのに、
生き急いでたのかな?
寿命知ってたの?
「俺を忘れないで!俺を愛し続けて!」って事なのかな?
私の心も体も、ヒデちゃんでいっぱいにされたよ。
寝ても覚めても、楽しいことの後にも、笑った後にも、何を見ても、何をしてても。。
ぜーんぶ、あなたに結びつきます。
あなたの生きた証を私に埋め込んで、私に生きて行けと?
残酷だね。。。
私の心は、あなたと共に死んでるよ。。。