どこに行ったら逢えるのかな?

死別 彼との思い出日記
ジェットコースターのような時間を共有し、最期は。。。

逢いたいなぁ。。。

彼の事が、頭から離れない。


事故からの嫌な記憶は、思い出したくないので、心にフタをしてるけど、、、

たま〜に、何かのキッカケで開いちゃうことがある。

すぐ蓋をするんだけど、残像として残っちゃう。

今日は、彼のリハビリ棟に移ってからのことを残そうと思う。


彼は、今年の3月から、リハビリのある病院に転院した。

そこは、リハビリの技師が120人の専門病院。

彼は、車イスの状態からリハビリが始まった。

メニューが、3パターンあって、毎日こなす。

私の彼は、すごく頑張り屋さんだ。


彼と私のデートが出来るようになったのが、この頃。

デートと言っても、車椅子で病院内を動き回れること。

私が面会に行くと、彼は満面の笑みで迎えてくれる。

「おかえり〜」と、彼。私、「ただいま!」

これは、付き合いだしてからの日課。

事故前も、彼の家に行くと、彼が、「おかえり〜」と迎えてくれる。

彼が私の家に来ると、彼は、「ただいま〜」と帰ってくる。

何となく、ほっとする。。

病院での彼は、ちょっと、子供?甘えん坊が全開!

話す内容が、病院での出来事。患者さんの話。看護師さんの話などなど。

「血液検査が痛くて、イヤなの。」

「あの人、夜中に動き回るからうるさいの。」

「あの看護師さん、良い人になの」

語尾が、前とは違って、妙に子供?

(脳の障害として、幼稚性もあると聞いていたので、心配はしていたけど

これか?ん?う〜ん、、どうだろう。。

と、思っていたら、私と担当看護師にだけ、この言葉尻。

これまた、ほっとした。ただの甘えん坊。かわいいね。)


病室でいろんな話をしてると、甘いものが飲みたいと彼のリクエスト。

で、看護師さんに「自動販売機のあるとこに行ってきます」と申告。

一人で動き回ることは禁止なので、私と行く旨を伝え、了解を得てデート。

自動販売機でジュースを買い、お互い飲み比べしながら、おしゃべり。

病室を出るだけで、気分が変わるので、楽しい。

彼のニコニコ笑顔を見てると、私も幸せになる。



あの時、本当に幸せだった。。

これからは、大丈夫って。。。

愛しい愛しいヒデちゃん。


目覚める時、ヒデちゃんを思いながら起きるよ。

夢を見てる記憶がないけど、きっと、見てるんだろうなぁ。

だって、、、「あぁ〜、また、夢でヒデちゃんに逢えなかったんだぁ…」って、目覚める。

いない現実を思い知らされる。


愛しい愛しい、愛おしくて、愛おしくて、苦しいよ。


こんな思いをするとは、思ってもみなかった。

生死の境を乗り越えて、たくさんの手術もして、想像を絶する痛みにも耐えて、

リハビリも頑張って、7ヶ月の闘病生活を卒業、、

やっと、やっと退院が決まって、これからって時に。


退院後の生活をどこに置くとか、

これからの事が、少しずつ決まってきた時だったよね。

ある団体のサポートを受けて、日常生活を取り戻していくって、、、

脳に障害(人口の頭蓋骨が入ってる為、多少でも衝撃が命取り)がある為、出来る仕事が限られる。

彼の前前々職は鳶。

前々職は、これからお世話になる団体の料理人。

前職は、便利屋さんみたいなこと。

どちらも、外仕事な為、多分、無理…微妙な感じではあった。

彼のこれからは、縁あってそこの団体にお世話になることに。

ワンルームの部屋を与えられ、そこで日常生活。

病院への通院、買い物、食事などのサポートを受けながら、今後の状況を見て、都度判断。


☆彼の現状は、生活出来るレベルではあるけれど、脳の損傷がある為、生活を送って見ないとわからないところもある。(私の見解)


これからの彼の事は、この団体の判断次第だと思っていたので、

私が先の話をすることは、彼を迷わすと思って、言わないようにしていた。

私にも、その団体のシステムがわからなかった。

でも、彼が働いてたこともあるし、働いた上で信頼してる団体なので、安心はしていた。

私は、今後の私たちのことは、彼次第って思ってた。


私は、彼に、退院後は日常生活を送れるようにがんばってとか、リハビリ兼ねて出来る仕事を探そうとか、

優しいことを言ってあげなかった。

遊びに行く話や、美味しいもの食べに行こうとか、楽しみな話をしてあげてない。


今となっては、彼は不安だったんだろうと思う。

これからの生活全てにおいて、不安要素がいっぱいだったんだろうなぁ。


本音を言えば、

彼に強くなってほしくて、

これからは、今までに以上に大変なことが出てくると思って、敢えて、強く厳しく言ってた。

不安な人に、もっと、不安要素を言ってしまってた。


なぜ、「私はあなたの味方だよ。いつでも一緒だよ。」って言ってあげなかったんだろう。

心の中では、ずーっと、ずーっと言ってたんだけど。

彼を失ってはじめて、自分の愚かさに気づく。


後悔だらけ、タラレバ…


彼に、「私との付き合いを、誰にも言わないで」

こんなことを言わなければ、もっと自由に付き合えたのかも…

結婚しよう!

「はい!」って言ってれば、こんなことになってなかったのか…


何を言っても思っても、後悔しかない。


ヒデちゃんの最期の時に、私はいたのだろうか…

私を呼んでくれたのだろうか…


私は、いっぱいのごめんねを言わなきゃ。


愛しくて愛おしくて、仕方がないよ。

せつないよ。。。

苦しいよ。。。


逢いたいよ。逢いたくて、逢いたくて、、、


ヒデちゃん大好きだよ❤️


ヒデちゃんだけを愛してるよ💖


逢ってる時に言ってあげれなくてごめん。

心の中では、ずーっと思ってたんだよ。

切なくて、寂しくて、苦しい。。。

日に日に、寂しさが増す気がするよ。

火葬後の遺骨を見てるのに、まだ実感がない。。

認めたくなくて、、、頭の中はでは、まだ入院中のような、、。


彼は、退院が決まっていた。

退院1週間前に外泊をして、外泊先の施設で亡くなっていた。

ワンルームマンションの1室で。

自殺でも、殺人でもなく、室内での事故。

硬膜化血腫。

頭を打ったらしい。

彼は、人工骨だから衝撃に弱く、後頭部に横にヒビが入ってたらしい。

たった一人で、逝ってしまった。


亡くなる前の深夜、彼からの電話で1時間近く話をしていた。

多分、彼の最期の声は、私が聞いたと思う。

今は、ツラすぎて、悲しすぎて、これ以上は…心にフタをしておこう。


奇跡の人って言われて、助かった命なのに、退院目前で、こんなことになるとは…

本人が1番そう思ってるとはず。

彼は、自分の肉体がないことわかってるのだろうか?

私は、遺骨をみてるけど。理解出来てない。


神様はいるのだろうか?

神様がいたら、こんな酷い最期を彼に与えないはず。

彼は良い人だし、優しい。

彼が神様に、何をしたんだろう?